各学年ごとの数学の進み方の例

(学年は全て今秋からの学年です)

アーバイン学区が発表している2014-15年の数学クラスの決め方についてを参考にしています。随時変更されていくと思われますので、最新情報は学校にお問い合わせください。

【7年生】

Common Core (CC)7mathを履修しますが、AAT(Advanced Algebra Test)に合格すれば、8年生でAlgebra 1, 9年生でHonors Geometry、10年生でHonors Algebra 2, 11年生でHonors Pre Cal、12年生でAP Calculus になります。この流れは11年生終了まで全て上位クラスに進める成績をとった場合です。(以下、同様です)

【8年生】

CC 8を履修します。9年生でEnhanced Algebra1、10年生でEnhanced Geometry、11年生でEnhanced Algebra 2、12年生でAP Calculusになります。

【9年生】

Geometryを履修できる生徒は、10年生でHonors Algebra2、11年生でHonors Pre Cal、そして12先生でAP Calculusになります。

【10年生】

9年生がGeometryの場合、Algebra2またはHonors Algebra2を履修します。その後11年生でHonors Pre Calそして12年生でCalculus ABを履修することになります。

9年生でAlgebra2を履修した場合は、Honors Pre Cal そして11年生でCalculus AB、12年生でCalculus BCが履修できます。

【11年生】

10年生でHonors Pre Calを終了している生徒は、Calculus ABを履修できます。そして12年生でCalculus BCが履修できます。

【12年生】

12年生でMathを履修する場合にはCalculusもしくはStatistics (いずれもAP)が主流です。

*カリフォルニア州のHS卒業資格では20単位(2年間)の数学で卒業できます。UCやCSUへの進学を考える場合は30単位(3年間:Algebra2を終了すること)の数学が必要です。

現地校の成績アップには何を注意したらいいのでしょうか?

 

 

 

現地校の成績は本人も、もちろん親御さんにとってもとても気になるところです。特に、アメリカの勉強の進め方や成績の付け方が日本と大きく違うために、本人も親御さんも戸惑ってしまうことが多いのではないでしょうか。

 

そこで、大まかですが、現地校の勉強についてまとめてみました。ここに記載していることはあくまでも一般的なことですので、わからないことなどはそれぞれ通われている学校や先生に相談してください。

 

 

 

【成績をチェックする】

 

日本と大きな違いは、自分の現時点での成績を毎日ウェブサイトでチェックできることです。日本ではよほど宿題や課題を出さなかったり、中間・期末で悪い点数でない限り、先生から呼び出されたり、注意されることはないかもしれません。ですので、自分が学期末にどのような成績になるのかは開けてみるまでわからない。しかし、アメリカでは小学校でも全ての提出物・宿題・小テスト・大きなテストの点数がウェブサイトでリアルタイムに確認できます。というより、確認するのが生徒と親の役目です。常にチェックして自分の成績の根拠を知る必要があります。宿題の未提出、テストの採点、レポートの出し忘れ、それぞれが成績にダイレクトに反映します。先生もつけ忘れ、採点ミスなどがあります。その時はすかさずアピールしましょう。学期が終わってしまった後は修正はしてもらえません。子供一人ではアピールが不安という場合には親の出番です。

 

 

 

【成績の決め方】

 

日本ではほとんど場合、中間・期末テストの結果が成績を左右してしまうようです。ですので、逆に言えば、テスト勉強をしっかりやっておけば、そこそこの成績が取れるという事にもなります。しかし、アメリカでは担当の先生が全ての提出物・テスト・小テストに成績への点数配分を決めています。

 

例えば: Homework 25%Quiz 25%Final  30%Class participation 20%という具合です。宿題を出さないでいると他が全て100%でも最終成績は75%でBになってしまいます。Class participationとは教室内で積極的に発言したり、発表したりすることです。日本と違って先生がひとりづつ指していくということは少ないので、とにかく何か発言することも必要です。

 

 

 

とにかく、毎日の提出物やクイズをしっかりやっておけば、Final(期末テスト)を除いて70%を得ることが出来るのですから、テストを頑張ればAになるということです。逆に普段さぼっていると、最後に頑張っても成績は上がらないということになります。現地校の勉強が毎日の積み重ね、というのは上に書いた【成績の決め方】によるからです。そして、そのプログレスをしっかりと把握するためにも学校区のウェブサイトで毎日成績をチェックして、常に高い%を保っていく必要があります。

 

 

 

また、日本と違うのは、今の学年の成績によって次の学年で取る科目や科目のレベルが決まってしまうということです。とにかく学年が上がればみんな一緒のスタートをする日本と違って、アメリカは前年までの履修科目と成績で次のステップが決まります。その積み重ねが高校最終学年で大きな差になってしまうのです。

 

 

どうせ日本に帰国するのだから、現地校はそんなに頑張らなくてもいいのでは、というお考えの方もおられるでしょう。しかし、毎日通う学校の成績が悪い、テストも低い、というのは本当に苦痛だと思います。日本では結構上位にいたお子さんが現地校の成績が悪くなると自信も無くなるでしょう。まずは、親御さんが学校の勉強のシステムを理解して頂き、お子さんの成績アップをサポートしてあげてください。

日本と異なる現地校算数・数学の進め方

現地校の数学は日本の算数・数学の進み方と異なる部分が多くあります。

 

日 本から来られた時期によっては、習ったことのない内容に遭遇し、英語がわからないこともあって一人悩んでしまうお子さんもおられるようです。アメリカの算 数・数学は日本と比べて簡単、というお考えをお持ちの親御様もおられるようですが、日本の高校で習うことが小学校で出てくることも多くあります。必ずし も、日本の数学が先に進んでいるわけではありません。

 

日本の該当学年では習わないが現地校では出てくる主な内容を表にまとめました。日本よりも先に進んでいるところがたくさんありますので、しっかりと先取りすることが必要です。

 

 

 

また、日本では式や計算と図形を並行して習いますが、アメリカは7・8年生が主に代数(式や計算)で9年生は図形(Geometry)になります。ここも、日本と違うところです。

 

特に小6以降で来られる方は、英語による基本的な図形の知識が抜けていますので、Geometryに入る前にしっかりと把握しておくことが必要です。

 

 

 

現地
学年

日本
学年

数学
レベル

日本の該当学年では習わない内容の例

小5

Math 6

Angles theorem (平行線の錯角・同位角など)
Exponents
(簡単な累乗の計算)
Square Roots (
平方根)
Primes
(素数)
Probabilities
(確率)
Mean,Median,Mode
 (平均・中央値。最頻値)

小6

Pre Algebra

Algebraic Expressions (変数を使った数式の計算)
Inequalities
 (不等式の計算)
The Pythagorean Theorem
 (ピタゴラスの定理)
Linear Functions
 (一次関数とグラフ)
Systems of Equations
 (連立方程式)
Polynomials
(多項式の計算)
Exponents and Radicals
 (指数と累乗根)

中1

Algebra 1

The Pythagorean Theorem (ピタゴラスの定理)
Systems of Equations
 (連立方程式)
Systems of Inequalities
 (連立不等式)
Polynomials
 (多項式の計算)
Exponents and Radicals
 (累乗と平方根・立方根など)
Properties of exponents
 (指数の拡張)
Quadratic Functions
 (二次関数とグラフ)
Factoring Polynomials
 (多項式の因数分解)

中2

Geometry

Similarity  (図形の相似)
Properties of Circles
 (円に関する定理)
Sine and Cosine
 (サイン・コサイン・三角比)
The Pythagorean Theorem
 (ピタゴラスの定理)

 

 

 

アーバイン教室

「現地校の勉強のご相談コーナー」
 
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土・日 休校

 

お役立ち情報

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小学生から高校生まで役に立つ数学用語の日英対照リストです。
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